> 第3章「ドッグフード研究所を立ち上げた理由」

ドッグフード研究所の願い

ドッグフード研究所の願い

私は昔、ゴンという雑種の犬と一緒に暮らしていました。そう、ちょうどこんな感じ→で、茶色の毛に目がクリクリしていて、とても可愛くやんちゃな子でした。 
 ゴンは近所の家で生まれた3匹の子犬のうちの1匹でした。ゴン以外の他の子たちも別々に貰われていき、私の家にきたのがゴンだったのです。ずっと犬を飼いたいと思っていた私はうれしくうれしくて仕方がありませんでした。
 当時小学生の私は出かけるときはいつもゴンを連れて行きました。川原へ遊びに行く時も、山へ遊びに行く時も、自転車の前のかごの中にゴンが乗って2人で遊びに行きました。ずっと一緒にいたゴンは私の親友でした。

 

 しかし、私は小学生から中学生になり、中学生から高校生になる過程で、ゴンと遊ぶよりも友達と遊ぶことのが多くなり、ゴンと過ごす時間はだんだんと減っていきました。そして、私が高校生の時にゴンは亡くなりました。

 

 12歳でした。特に大きな病気にかかったりしたことはなかったので、天寿をまっとしたのではないかと思っています。最後は眠るように息を引き取りました。ゴンが亡くなったときはあふれでる涙を止めることができませんでした。ゴンからはたくさんの大切なものを貰ったからです。別れるのはとてもつらかったですけど、ゴンと一緒に暮らせてとてもしあわせだったと思っています。

 

 そして、私も大人になり、また新しいワンちゃんと一緒に暮らしたいと思うようになりました。田舎で暮らしていた時とは違い、いきなり連れてきてさぁ一緒に暮そう!とはいきません。私は本屋さんに出かけて都会でワンちゃんと上手に暮らせる方法を色々と調べることにしました。しつけのこと、種別による習性の違いなど、片っ端から本を読み漁りました。調べている時はこれから一緒に暮らすであろうワンちゃんの事を考えてとてもワクワクしていました。

 

 その時に『飼い主が知らないドッグフードの中身』という一冊の本に出会いました。

 

 私はこの本から今日のドッグフードの現状を知り、愕然としました。ワンちゃんたちはこんなにも粗悪で、こんなにも危険なものを食べさせられているのかと…。1つの媒体だけの情報に頼ると情報がかたよってしまうおそれがあるので、色々な媒体からより詳しい情報を集めることにしました。その過程で、私はワンちゃんのことを全く考えない利潤第一主義のペットフードメーカーに憤りを感じるようになりました。

 

 また、それと同時に、こういった情報が愛犬家の方たちにあまり認識されていないとこがとても心配になりました。そこでいろいろと考えた結果、今まで集めた情報を公開し、ドッグフードに関する知識を愛犬家の方たちに学んでもらおうと考え、このドッグフード研究所を設立したのです。

 

 『百匹目の猿―「思い」が世界を変える 著/船井幸雄 』という本を知っていますか?この本には「ある島で一匹の猿がはじめたサツマイモを洗うという行為が、群れ全体に定着したとき、海を越え、遠く離れた別の群れの猿たちも同じようにサツマイモを洗うといった行動をとりはじめる…。」といった内容が書かれています。

 

 これは、ある行動を行う固体数が臨界値(この場合は百匹と仮定)を越えた時、その情報が波となり、遠く離れた固体に対して影響を与えるといった事を示しています。

 

 私はこのドッグフード研究所を見た人が、愛するワンちゃんの食生活を見直そうという行動を起こし、その行動が「百匹目の猿」と同じように、多くの人に伝播して、ペットフード業界全体が改善されていくきっかけになれば幸いだと思っています。